トレード初心者、特にFXマーケットなどの24時間市場を対象にしている方は、利益をたくさん出そうと張り切るあまり、トレード時間を増やす傾向にありますよね。(なかには朝から夜中までトレードする方もいます。)
しかし、それでも思ったように利益を積み上げていけていないという方も多いのではないでしょうか。
今回は、なぜ初心者の方がトレード時間を長くしてはいけないか、理由と解決策をご説明します。

長時間トレードをしてはいけない理由は?

理由

初心者の方はトレードで成り上がってやろうと鼻息フンフンな状態でトレードの世界に踏み込んでいきます。これはこれでよいことですが、専業の方や、兼業や学生の方で自由な時間が多いと、ついつい長時間トレードをやってしまいがちです。
「え?トレードできる時間が長ければ、それだけチャンスも多いから絶対いいに決まっている」と思われた方もいますよね。でも、その気持ちはグッと我慢していただきたい。

その理由はズバリ、「勝率がマイナスな状態でトレードを繰り返せば確実に破産に向かうから」です。
初心者の方は当然勝てると思ってトレードの世界に足を踏み入れますが、最初からトントン拍子に勝てるほど市場は甘くありません。でも初心者の方は長くトレードすれば勝てると思い込んでいる。文章にすると今さら言うまでもないことを、と思われるかもしれませんが、このことをよく理解するべきです。
つまり、初心者のうち(安定して利益を出せていない方を含む)はトレードの勝率が低いということを胸に刻むべきです
勝率が低いとどうなるかというと、当然負けトレードが多いため、1歩進んで2歩下がるように資金が徐々に減っていきます。これを繰り返せば当然資金はマイナスに傾きます。=勝率が低いトレードを繰り返す時間が長くなれば、それだけ破産への道を早歩きで歩いていくようなものです。

このことを理解するために、脱サラしてラーメン屋を始めてみた方をイメージしてください。

最初の年は赤字で収支がマイナスです。困った店主は、あろうことか、もう一店舗出店することでこの赤字を埋めようと考えました。どうなるか結果はお分かりになりますよね。
そう、赤字の店を拡大生産すれば、それだけ赤字が増えるだけなのです。
店主は何をすべきだったかといえば、赤字のうちは、まずは最初に出店した店舗の黒字化だけに改善のための努力をすべきでした。
これはトレードでも同じことです。初心者の方は、何よりもまず、「安定して利益を出せるようになること」に専念すべきです。赤字の時間帯を増やしてはいけません。

解決策は?

偉そうに語っていますが、管理人の私もトレードを始めた最初の半年はまさに上記のミスを犯して資金を大幅に減らした記憶があります。私の失敗も踏まえて解決策を伝授します。

「トレードする時間帯を固定して始める。そして利益が出せるようになるまで変更しない。」
これが何よりの解決策です。
注意点としては、トレードする時間帯は固定して動かさないということです。
FXマーケットは、アジア時間から始まり、欧州、米国時間と続いていきますが、このうちどの時間帯(2つにまたがってもよいが、すべてはいけません)で勝負するかを決めたら、まずはその時間帯を攻略する気持ちで取り組むことです。
こうすることで、3つのよいことがあります。

  • インプットや振り返りの時間がしっかりと確保できること
    トレードしないと決めた時間帯は、ぜひインプットの時間にしましょう。その日のトレードの振り返りを行うことで改善点が発見できます。また、トレード関連本などで知見を積極的に取り入れることも自分の血肉となります。
  • その時間帯特有のクセが感覚的に把握できるようになること
    半年くらい同じ時間帯でトレードしていると、対象とする通貨ペアごとの動きかたの特徴ともいえるものが何となくわかってきます。これは後に、直観にもつながることも多く、私もずいぶんとこれに助けられたことがあります。
  • 時間が限られることで集中力が継続し、最高の仕掛けポイントで仕掛けられること
    「いまは負けているけど、24時間もあるからあとで取り返せる」という姿勢でトレードをすれば、トレードが雑になりやすいですし、何よりも緊張感がなくなります。すると、本来仕掛けるべきではないポイントで賭けトレードをしてみたり、負けが込んでくると感情まかせの行動をとりがちです。しかし、トレード時間を限定すると決めていれば、限られた時間内で利益を上げなければとの気持ちが働くため、結果的にトレードが丁寧になり、勝ちやすくなります。これも立派な規律です。

おわりに

いかがでしたでしょうか。今回は初心者の方が意外と陥りがちなワナである長時間トレードについて述べさせていただきました。トレードのスキルも重要ですが、こういった基本的な自分との約束も侮れません。
記事を読んで心当たりがあった方はぜひ取り入れてみてはいかがでしょう。

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じぇいえる

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