2024年3月11日(月)のドル円相場をプライスアクショントレードの視点から解説していきます。
チャート環境は、5分足チャートに20EMA(青線)と15分足の20EMA(薄いグレー)だけを入れたシンプルなものです。
それでは、行ってみましょう。
総論
- 前日にあたる3/8(金)は約160pips下落する下降トレンド日であり、この日も下降の勢いが継続するかが観察ポイントとなる。
- この日は特段目立った材料もないため、淡々とプライスアクションを見極めながらのトレードを行えばよい。
- 結果的には、この日は比較的狭い範囲のレンジ相場となったが、上位足では依然として下降トレンドラインがブレイクされていなかったため、基本的にはショートかスクエアのポジションで、状況に応じてロングポジションでスキャルピング~スイングトレードを狙うのが良い戦略だった。
東京時間のポイント
- 前日(3/8)の米国時間の終わりは狭いトレーディングレンジとなっており、この日のオープンではそのレンジを下にブレイクして始まった。
- 早い時間から監視していたトレーダーにとっては、足1の大陰線の形成途中での成行売りか、その安値の下での逆指値での仕掛けができたはずだ。これは水平のベアフラッグのブレイクアウトでの仕掛け。
- 足1からそのままプルバックもなく下げた後に、足2までのEMAまでの戻りで上昇。足2は、足0の安値への試しになっている。足2はブレイクアウトプルバックのシグナル足であるが、その足の下に置いた逆指値注文は執行されなかったため、2本後の陰線の下でショートする。これはブレイクアウトプルバックでもあり、M2S(EMAまでのツーレッグの戻りのあとの売り)のセットアップでもあった。
- 足3は、マイナーな下降トレンドチャネルラインをオーバーシュートした後に発生した強気の反転足であり、この上でロングするのは良い。EMAまでの距離も十分あり、かつ前日の安値を試しているので勝率が高かった。
- また、よく観察すると、ここまでの動きは下降スパイク&チャネルになっている。(足0がスパイク、足1からの下降がチャネル)したがって、足3からの上昇は、チャネルの始めである足1を試す公算が高く、事実、足4でピッタリと試している。
欧州時間のポイント
- 東京時間昼以降、欧州時間までは横ばいの時間が続いたが、上には先週からまだブレイクされていない下降トレンドラインが迫っておりそれを試せばよいセットアップになる。
- 足5は、まさに最高の売りのセットアップだった。これは、足4の水準とのダブルトップベアフラッグでもあり、下降トレンドラインのブレイクの試しが失敗となりアップダウンツインの反転のセットアップもできている。したがって、この足の下でショートする。(しかし、その後順行せずにヒゲが目立つ展開となったため、イーブンか1~2pipsで一旦退避するのもよい)
- 足6もよいセットアップ。これもダブルトップベアフラッグになっており、3本の足の反転パターンになっている。この足6の陰線の下でショートする。
- 足7は、下降トレンドにおける下降スパイク(下降ミクロトレンドライン)のブレイクアウトの失敗で安値1の売りのセットアップ。
- 足8は、M2Sのセットアップで、これもこの日最高のセットアップであった。下にはマグネット交換のある50レベルも待ち構えているため、ポジションのほとんどをスイングしたい。
以上